28才になる長女は、9才になるネコと暮らしている。ネコの名前はテトラ、4年前に引っ越したことで、体調を崩し、白血病と診断されていた。
お金が無いながらも、病院代を絞り出して生活している。
長女自身も、中学生の頃に、橋本病が発覚し、慢性的なだるさと強い生理痛を抱えている。その上、最近、バセド−氏病の疑いありと、通院が始まっていた。
長女は4年目になる職場で、節約しながらバリバリ働いている。
一週間前のこと、遅番で11時に長女が帰宅すると、廊下でグッタリと横たわるテトラ。
慌てた長女は、すぐに夜中もやっている動物病院を探して、連れていくことに、即入院。
深夜2時、私がふと目ざめると、長女から、メールが入っていた。「寝てる…?」何ごとかと、「起きているよ。どうしたの?」とメールを返すと、すぐに電話がかかってきた。
そして、テトラの生存率は10%。今夜が峠という。「なんかさぁ、悲しいねぇ…。」と、涙声で話す。