人気ブログランキング | 話題のタグを見る

パオのパン生活

paomama.exblog.jp
ブログトップ
2007年 02月 15日

陽子ちゃんが来た日。

さかのぼって伊勢丹の祭事をやっていた時のこと。「ご無沙汰しております。」急にご婦人に声をかけられた。「?」「その節は大変お世話になりました。陽子の母です。」」え~!!!」9年前に数ヶ月パオで働いていた陽子ちゃんのお母さんだ!「いえ・・・その節は本当にパオのご主人と奥様にお世話になって、あの子の今があるのはご夫妻のおかげです。」そうとつとつと話し始めた。お客様も立て込んではいたものの、突然の来店にびっくり!「私達親が何を言ってもダメで・・・私達夫婦もいろいろあって・・・」と語り始め「今、思い出しても涙が・・・」私達と陽子ちゃんの出会いはまだてっちゃんがよちよち歩きのころ。パンが好きでどうしてもパオで働きたいと来た立教大学ストレート卒業のエリート。けれど社会経験がない陽子ちゃん。まず始めに教えたことは返事。元気でハキハキした明るい陽子ちゃん。けれど返事はしっかりとした「うん!」だった。「陽子ちゃんこれやって!」と仕事の支持をすると返事は元気イッパイの「うん!」思わず「・・・・・・!」しばらくは気にしないようにしたものの、やっぱり気になっちゃって「陽子ちゃん!一つだけお願いがあるんだけれど・・・」陽子ちゃんに言う。「お願いだから返事はハイって言ってくれる?」きょとんとした顔で「えっ?」と聞き返す「だって、お仕事だからね、元気イッパイでいいんだけれど返事はハイだよ。」すると「あっ!」と真っ赤になった。「お母さんとかに注意されなかった?」聞くと「うん!あっ!」再び真っ赤。「ね、おかしいよね大人なのに・・・・。」すると「どうしてそんなことに気がつかなかったんですかね、恥ずかしいですね。ありがとうございました!」しばらくの間は時々「うん」と「はい」の混ざった応対だったけれどしばらくして直っていた。そんな元気な陽子ちゃん。やっぱりまだまだ子供で仕事も緻密な時代だったので、度重なるトラブルに落ち込んで辞めるのだけれど、当時4歳の美里がすごくなついていただけに辞めるときは切なかった。最後にお給料を取りに来たときに美里が「どうして陽子ちゃん美里ちゃんちに来ないの?美里が嫌いになっちゃったの?」というと陽子ちゃんは目に涙を潤ませながら黙っていた。
そんな陽子ちゃん。パオで朝6時からがんばっていて、伊勢丹本店をやったときは皆でほとんど徹夜。そんなパオの仕事をした後はどんな仕事をしても、残業が続いても「仕事なんてこんなもんだ。」と愚痴をこぼさずがんばれたという。私達はけっこうがんがんにやっていただけに、恨まれてはいても感謝されるなんて思ってもいなかった。それだけにおかあさん の話は感動した。

by paomama | 2007-02-15 18:12 | 天然酵母パン


<< いっぱい作って・・・      やっぱりお仕事がたのしい? >>