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パオのパン生活

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2006年 10月 11日

3丁目のの石川さん

パオのお向かいに石川さんが住んでいる。石川さんは奥様との二人暮らし。ご主人もすでに定年後の有意義な生活を送られている。パオも今の場所に移転して3年目になるけれど、石川さんのお庭はずっと花盛り、家の周りは毎日朝早く奥様が掃き掃除をしているので、枯葉一枚落ちていない。ご主人は一つ一つ全ての花の花つまみを丁寧にされてお世話をしている。そして門をきれいに拭き、なおかつ石川さんの家の前のポストもきれいに拭く。

パンの製造をしながら西側の一面ガラス越しに石川さん宅が見えるので、毎日のそんな光景に感動している。掃き掃除や花の掃除、何気ないことを毎日決まって自然にされている。
石川さんのお庭は緑と花がバランスよく。ガーデニングブームとはまた違った感じ。家や生活にマッチしているというのか、とっても自然に見える。けれど、門の中に一歩入るとそれはそれは見事!

パオのお店の周りにプランターを置いてハーブを植えている。けれど、北向きの為かいまいちよく育たない。マメに水はあげているものの・・・・、そんな私達がかわいそうに思うのか、時折石川さんがプランターごとお花をプレゼントしてくれる。「お店にはこれくらいがいいよ。」とさりげなく。

すごくうれしいので「お花のお礼にたべてください!」とパンを届けると逆に恐縮されてしまい、遠慮しながらお花をくれている感じがしてありがたい。

本当はパオの周りのプランターは花盛りにしたいと思っているので、最近はすっかり石川さんに甘えている。先日も頂いたベコニアがお休みのときにひっくり返されたかんじ、花と土は鉢に戻されてはいたけれど元気がない。これは石川さんに頼るしかない!

「すいませーん!昨日倒されちゃったみたいで・・・・・」と鉢を抱えて石川宅のチャイムをならす。ニコニコしながらご主人。「あーこれはもうだめだね、もっといいのにしてあげるよ。」と預かってくれた。

数時間後、ふっと外を見ると違うベコニアの鉢が置いてある。石川さんはいつもそっと置いて帰ってしまう。それがとってもやさしく感じて、引っ越してきて商店街のパン屋になってよかったと思える瞬間でもある。

「この鉢何にも入っていないから金のなる木が余っているから後で植えてあげるね。」また石川さんがきてくれた。陶器でできたちょっといい大き目の鉢が余っていた。

パオの西側のガラス越しに奥様となにやら草木の掃除をしているのが見えた。そしてパオから持っていった鉢に木を植えてくれているのも見えた。「ありがたいね。」そう夫と話してみていた。
スタッフに「ねえ、見て石川さんがパオのために金のなる木を植えてくれているよ。」彼女もニコニコしてみていた。

「うーん、この鉢は結構重いね。」と石川さんが鉢を持ってきてくれた。「金のなる木は丈夫だから、霜にも負けないしいいでしょう。自分のところはもう充分だからパオさんにあげるからね。」とニコニコして置いて行ってくれた。「このあまっているプランターに桜草の小さいのが出ているから後で持っていくね。春にはわーとなるからね・・・・」とあれこれ説明してくれた。「あっ、いいよ適当にやるからお仕事して。」

裏手のパン屋をしていたときは自分達だけの世界を作っていた気がする。「人は人と人とで生活して生きているんだなぁ。」と感じ、なら私達はパオのパンが好きといってくれるお客様のために真心こめたパンを作ることがお返しかなぁ・・・・なんて感じた。

by paomama | 2006-10-11 22:26 | 天然酵母パン


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