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パオのパン生活

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2006年 09月 07日

原点に戻る

伊勢丹の仕事を前に考える。

かつて天然酵母のパンを焼き始めてから夫がハマリ、パンを焼く設備が必要と、清水の舞台から飛び降りる気持ちで借金をして以前のパオを作った。当時は天然酵母を起こしてパンを焼く人間も少なく、新聞や雑誌でも取り上げられた。ただこの松戸で自家製酵母のハード系が受け入れられるとは思ってもいない時、生協や自然食宅配から大口の卸しの話を頂戴した。

手元に資金は全く無いが「ぜひ卸してほしい。」とパンを評価され、引き受けた。手元に資金は無いが「パンを焼きたい。」という想いのほうが強かった。私達のパンを応援してくれている人や実家の親に借金をして頭金を作り、金融公庫に借金をして丸ごと借金でパオを立ち上げた。

最盛期は毎日120キロの粉をパンにする。素人同然の私達。パンを焼き始めてまだ2年目のこと。朝一時半から仕事をし、毎日大量のパンを焼く。毎日追われていて、良いも悪いも無い生活が続く。ただ、卸しの仕事は1年1ヶ月で終了することになる。それは私達が考えている「パン」は卸しでは表現できないと思ったから。利益は充分あったので先方には驚かれた。

一般のパンみたいに何日も柔らかくないし、カビる。パンの切り方保存の仕方でも味が違うことで、卸しという仕事でのパンに限界を感じた。まとまった取引をしていたので、店売り一本というのは結構怖い。けれど私達が作り出すパンは自分達でないと、お客様にきちんと伝えられないだろうと考えたのだ。

ちょうどそんな時、伊勢丹本店のパンプロモーションの話を頂くことに、新宿の本店でパオのパンがどこまで通用するのかも見てみたかった。期間は2週間、時期も同じ今頃。しかも2週間。今から7年前のこと。

結果は上々。結構評判がよく、思いのほかライ麦やハード系が売れたことに驚いた。
そして今年パオは10年目、丸10年を前にして再び伊勢丹のお仕事。
全てのパンが自家製酵母と国産小麦でパンを焼いているので当然発酵は一般のパンより数倍かかる。今回の仕事のために夫は1週間徹夜でパンを焼き、朝出荷する。

夫も私もスタッフも久々に緊張している。
けれど、今回は製造に1人販売に2人ヘルプが入る。スタッフもいつもよりも早い出勤になる。準備が着々と進む。

私達が始めて「ノヴァ」のパンに出会ったような感動を伊勢丹のお客様に伝えられることを願って、パンが焼けなかった始まりの自分達に戻る想いでいっぱい。

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by paomama | 2006-09-07 15:45 | 天然酵母パン


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