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パオのパン生活

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2013年 03月 27日

父への手紙2

夜中1時半、電話がなる。
我が家の電話は先方を音声で言う。

「千葉県からです。」


はっと目覚め、

義母から?
飛び起きた。

電話に出ると、
「ゆりさん?何だかんだか、お父さんが息してないみたいなんだど・・・来れる?」声が震えていた。

「すぐに行きますから!」
夫を起こして、まだ起きていた次女に伝えて、支度して夫と車で出かける。

夜中にひとり、父を看取った母の心情を思うと涙が溢れてくる。

「やっぱり、家族は一緒に暮らす方がいいよね。」私が口を開くと、

「約一ヶ月だな。思いの他、早かったな。」
実家までは車で10分もかからないから近くではある。

夜中だから車も少なく、
瞬く間に到着。

母はタオルを片手で顔を覆いながら、
「いつもなら、夜中ずっと腰が痛い痛いって言うから、ずっとさすっていてね、でも夕べは痛いって言わないのよ。

でも、体も暖かいし、おかしいなぁ…って思ってたら、息してないみたいで、お父さんって呼んだんだけど・・。」
溢れる涙をしきりにタオルで押さえながら話す母。
小柄な姿がさらに小さく見える。

見ていて切なく、潤む。

亡くなってからも、しばらくさすったり、声かけしていたかと思うと切なく、胸が詰まる。



父に桜を見せたかった。

私は父にありがとうを言えてなかったのに。
父への手紙2_a0072505_13592695.jpg

お父さん、今年も新坂川の桜は満開です。

by paomama | 2013-03-27 16:58


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