パオでは、2週間に一度「モルトの日」がある。
市販のモルトは使わずに、モルトも作る。
麦芽から煮出してモルトエキスを絞るというもの。
仕込んでから7時間かかり、オーブンを使うので待機していなければならない。
低温で仕込むので、営業日には出来ない。(パンを焼いている日のオーブンの温度は、夕方でも130℃位しか下がらない。)
当然休日返上となる。
そして、その間は日頃で出来ない部分の掃除となる。
お店の床や外回り、オーブンガラスを洗ったり、お店のエアコンフィルターを洗ったりとピカピカ!
そして、7時間後煮出された麦芽を丁寧にしぼり、出来たエキスがモルトエキスなのだ。
市販のモルトと全く違うので、ゆるやかな発酵をパンがする。
時間をかけたゆるやかな発酵をしたパンは、それはそれはおいしいのだ。
風味と味わいが違う。
ん〜!そんな文章を書いていたら、全粒粉のどっしりとしたカンパーニュにオリーブオイルをたっぷりかけてほおばりたくなってきた。
ではでは、一番全粒粉の多い「ファーマーズブレッド」じゃがいもから起こした天然酵母に岩手産南部小麦と埼玉産農林61号というもちもち系の二種類の全粒粉を65%配合した田舎パンを食べたくなってきた。
土曜日限定なので土曜日まで我慢しよう。